福島フーズプロジェクト「ピーナッツチョコ」
農福から生まれた地域資源を、
こだわりのチョコレート加工で
甘く優しくコーティング。
お菓子作りから学んだのは、連携の大切さ
JR福島駅から車で10分。福島市のシンボル、信夫山に寄り添うようにあるのが就労継続支援B型事業所「アットホーム」。お菓子作りを中心に加工品で福祉間連携を進める事業所です。
「障害を持っていても、環境さえ用意すればたくさんの仕事ができる。そして、就労が楽しいってことを感じてもらいたい。そんな思いで始めたのがお菓子作りだったんです」と代表取締役の山岸浩さんは言います。
しかし、お菓子作りは簡単なものではありません。「自分たちでできることは自分たちでやる。そんな思いでチャレンジしてみたのですが、正直うまくいきませんでした」と当時を振り返ります。
喜多方産ピーナッツとの出会いから
生まれた新商品
そんな時に出会ったのが、同じ県内にあるオクヤピーナッツジャパン。新商品開発が一気に進んでいきます。「オクヤピーナッツジャパンは、喜多方にある会社で、地元農家や福祉事業所と一緒にピーナッツを育てていて、それがとても美味しい。大粒でやわらかく、割れにくい。すぐにこのピーナッツを使って商品を作りたいと思ったんです。」と山岸さん。
農福連携で育てた会津産のピーナッツをアットホームが加工し、美味しいスイーツに仕上げる。地域資源から六次化へ福祉のリレーがはじまりました。「ピーナッツをチョコで薄くコーティングしていくのですが、チョコの重みでピーナッツが割れることもある。慎重に丁寧にコーティングを繰り返しながら丸く柔らかく仕上げていきます」と山岸さん。できたばかりよりも一週間や二週間、気温なども考慮しながら味を馴染ませることも美味しさの秘訣と言います。
「今は福島県内だけの流通ですが、ジャパンフーズプロジェクトのブランドとして、私たちはこの商品を全国で展開していきたいと思っています」。ピーナッツの香ばしさと、こだわりの配合で作ったチョコレートのリッチな甘さ。アットホームが福祉間連携の美味しい未来をコーティングしていきます。
福島フーズ
プロジェクトパートナー
就労継続支援B型事業所アットホーム 〒960-8253 福島県福島市泉字上谷地20-3
TEL:024-572-3790