滋賀フーズプロジェクト「こんにゃく」

イノシシと共存するために、
こんにゃく芋に目を付けた。

イノシシを追い払うのではなく、
遠慮してもらう。そんな獣害対策。

滋賀にある「おもや」は、地域と生きる障害者施設。滋賀の農福連携を牽引する頼もしい存在です。
施設長の杉田健一さんは、農福連携を理解してもらいながら、地域に貢献できることはないかと考えていました。
ある時、農福連携のパートナーとして一緒に活動する仲間から、「山間部ではとくに、耕作放棄地が増えて、そこに畑を荒らすイノシシが住み着くようになった。周りの畑を荒らす。どうにかできないか」と相談が入りました。

 

杉田さんたちは、耕作放棄地を農地に戻しながら、イノシシにも有効な農法を模索します。「農法? いや、こんな話を聞いたことがあるぞ。イノシシはこんにゃく芋を食べない。食べても、口が被れるから、二度と食べないようになる」。農法ではなく、その課題にかなう農作物を育てることで解決しようと考えました。

地元のおじいちゃんとおばあちゃんに
教えてもらった昔ながらのこんにゃくです。

耕作放棄地の問題、獣害の問題。二つの地域課題の解決策として植えたこんにゃく芋。おもやの狙い通りに、イノシシに見向きもされず、しっかりと成長しました。収穫したごろごろと立派なこんにゃく芋。こんにゃく作りの準備ができました。
杉田さんは、じいちゃんおばあちゃんに聞いた昔ながらの手作りにこだわりました。灰汁を作るにも試行錯誤。杉田さんは、「どれだけ試作したかも忘れてしまうくらい、こんにゃく作りは奥が深い。やっと満足のいくこんにゃくができて、改めて昔の人は時間をかけて、絶妙な感覚で作ってはったんやなぁ」と言います。

 

おもやの手作りこんにゃく。一つひとつ作るのにとても手間がかかります。効率は良くありません。加工品ですが、日持ちもしません。商品としては、扱いにくいかもしれません。だけれど、食べてみると、このこんにゃくの価値が口いっぱいに広がります。こんにゃくは茹でたらシャクシャクで歯ごたえに驚き、生ならプルプルのモチモチ。醤油にわさびがたまらない。まずは刺身で。それから湯せんも。味がしみたこんにゃくもおすすめです。

近日発売予定商品

近日発売予定商品「こんにゃく」

滋賀フーズ
プロジェクトパートナー

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